2級FP技能検定(2022年9月実施)解答・解説 問題22~24

問題22
一般的な投資信託の分類方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.組入れ資産のほとんどを債券が占め、株式をまったく組み入れていない証券投資信託であっても、約款上、株式に投資することができれば、株式投資信託に分類される。
2.契約型投資信託は、委託者指図型と委託者非指図型に大別され、委託者指図型投資信託は、投資信託委託会社(委託者と信託銀行等(受託者)との 信託契約により、委託者の運用指図に基づいて運用される投資信託である。
3.単位型投資信託は、投資信託が運用されている期間中いつでも購入できる投資信託であり、追加型投資信託は、当初募集期間にのみ購入できる投資信託である。
4.パッシブ型投資信託は、対象となるベンチマークに連動する運用成果を目指して運用される投資信託である。

正解 

1:正しい。投資信託は、投資対象によって「公社債投資信託」と「株式投資信託」に分類されます。株式投資信託は、株式を組み入れることができる旨を約款に記載している投資信託のことをいいます。
2:正しい。委託者指図型投資信託の説明は、題意に沿っています。
3:誤り。説明の内容が逆になっています。追加型投資信託は、運用期間中いつでも購入でき、単位型投資信託は、当初募集期間のみ購入できる投資信託です。
4:正しい。パッシブ運用は、ベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなど)に連動した運用成果を目標としています。対して、アクティブ運用では、ベンチマークを上回る運用成果を目号とするため、銘柄の選定等に手間を要するため運用管理費用が高くなります。

問題23
固定利付債券の利回り(単利・年率 )と価格との関係に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどか。なお、手数料、経過利子、税金等については考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。


1.(ア)049%(イ)高い
2.(ア)049%(イ)低 い
3.(ア)059%(イ)高い
4.(ア)059%(イ)低 い

正解 

債券の利回りは、次の順で計算します。
①(売却価格-購入価格)÷保有年数=売却損益1年当たりの利率
②年利率+売却損益1年当たりの利率=保有期間1年当たりの利率
③保有期間1年当たりの利率÷購入価格×100=保有期間利回り

2年後に売却した場合は
①(101円-102円)÷2年=-0.50%
②1.00%-0.50%=0.50%
③0.50%÷102円≒0.49%

償還期限まで保有した場合は、
①(100円-102円)÷5年=-0.40%
②1.00%-0.40%=0.60%
③0.60%÷102円≒0.59%

よって選択肢2が正解です。

問題24
債券のイールドカーブ(利回り曲線)の一般的な特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.イールドカーブは、縦軸を債券の利回り、横軸を債券の残存期間として、利回りと投資期間の関係を表した曲線である。
2.イールドカーブは、好況時に中央銀行が金融引締めを行うとスティープ化し、不況時に中央銀行が金融緩和を行うとフラット化する傾向がある。
3.イールドカーブは、将来の景気拡大が予想されるとスティープ化し、将来の景気後退が予想されるとフラット化する傾向がある。
4.イールドカーブの形状は、通常、右上がりの順イールドであるが 、急激な金融引締め時に右下がりの逆イールドとなる傾向がある。

正解 

本問は、イールドカーブの特徴と景気との関係性の理解度を問う問題です。
イールドカーブとは、金利と期間との相関性を示したグラフをいい、主に債券に関して作成されます。その目的は、経済の先行き(拡大・後退)を把握することにあります。 長短の金利差が小さくなり、イールドカーブの曲線が緩やかになることをフラット化といいます。中央銀行が金融引締めを行うと市場金利が上昇し、結果として短期金利が上昇することで長短の金利差が少なくなりフラット化します。よって選択肢2は誤りです。
1:正しい。縦軸の債券の利回りは、表面金利と購入価格によって決まります。横軸は、債券の残存期間を示します。
3:正しい。スティープ化は、徐々に将来の見通しが明るくなっていくような状況の場合に起こり得る現象です。
4:正しい。逆イールドとは、長短の金利差が逆転している現象をいいます。金融引締めにより、市場金利が上昇した場合、短期金利が長期金利を上回ることがあります。

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